音楽って何さ-1.音って何さ

どうもぼくです。みなさんは耳って知ってます?最近流行ってるみたいです。アレ中々いい感じなんで使ってみるといいですよ。結構便利だし。オススメです。音楽とかも聴けるし。

 

あっ、音楽を知らない人のために、それについて簡単に説明しておきますね。定義とか話し出すと嵐を呼びそうなので、深くは言及しないことを先に断っておきます。オトナ帝国とは一度揉めたことがあるんです。

 

ひとまずこの場では、音楽を

“音に関する芸術”

と、便宜上そう扱うことにします。便宜上ね。この分野をある程度修めていらっしゃる方たちからすれば言いたいことはあるかもしれませんが一旦ね。あとでね。

 

なるほどね。音に関する感じのアレね。音使うやつね。なんかわかる。昔やってたわそういうの。今もたまにやるわ。あーわかっちゃったわ。音の芸術だろ?

 

そうです。そんな感じです。そんな感じなのですが、ぼくはみなさんより暇なのでもう少しだけ掘り下げたいと思います。じゃあ待てよと。音って何さと。そうなってくるわけです。

 

誤解を恐れずに言ってしまうと、音とは“波”という現象です。

ある物体が振動することによって、その周りの空気も連続して振動していきます。この振動の連続を波と呼びます。

この波が耳に届いたとき、可聴域(一般に、1秒間の振動数が16〜20000回)であれば、人間の聴覚機能で処理できる“音”として認識されるわけです。

この範囲からはみ出てしまうと、人間の耳には聴こえなくなってしまいます。ちなみに、低いほうにはみ出したものは超低周波、高いほうにはみ出したものは超音波と呼ばれたりします。

 

要約すると、音を音と認識するために

①空気中の振動(観測可能な物理的現象)を

②耳によって神経信号(生理的な現象)に変換し

③その神経信号を脳で処理(心理的に認識)する

という手順を踏んでるわけですね。

いわゆる音楽家の訓練というものは、③をひたすら鍛えるという行為なんじゃないかと思っております。個人的には。もう脳トレの域です。嫌いじゃないです。

 

ようしいいぞ。この調子だ。このあたりで半分くらいの読者がいなくなってるかと思います。顔覚えたからな。ここからは脱線の時間だ。

 

さっきまでは空気中に限定した書き方をしておりましたが、空気じゃなかろうが音は伝わります。空気さんはただの媒質代表です。なんなら水中や固体のほうが波の伝わる速度は格段に上なのです。媒質によって音速は変わってしまうのです。

 

みなさん音がする方向ってなんとなくわかっちゃいますよね。当たり前のようにやってるんですけど、音のするほうに意識を向けることを音源定位と呼んだりします。何か聴こえたとき、真正面から来る音でもない限り、左右の耳に入ってくる情報に差が生じているのです。その差を元に音源の方向を判別するというわけです。右から聴こえる音って、左耳に入るのが右耳より遅れちゃってるんです。これ、空気中の音速がポンコツだから成せる技なのです。

水中の音速は空気中の4倍以上ですので、水中では音源方向の判別がめちゃんこ難しいのです。速すぎて左右の耳で時差を感じられないということですね。ダイビング中、何人かに囲まれて罵倒されても、誰に言われたかはわからないということです。嫌いな奴を罵るときは水中にしましょう。

 

そもそも水中で会話できんやん!罵倒伝わらんやん!なんてクレームがきそうです。落ち着いてください。できるかもしれません。人間やめれば。

前提として、空気中の音波は水中にはうまく伝わらないのです。界面をぶち抜いて尚進み続けるエネルギーがないのです。逆もまた然りです。

そもそも発声とは、肺から空気を出す→それを声帯で振動させる→口腔なり鼻腔なりで音作りする→出力する、というプロセスを経ています。そうなんです。空気が必要なんです。

水中で喋るとゴボゴボなりますよね。頑張って音作りした空気がそれです。それめっちゃいい声だったかもしれない泡です。奇跡のハイトーンが収録されていたかもしれない泡です。もう泡ですけどね。

まず伝える側がこの始末です。水が邪魔をするのです。その上これだけが問題というわけでもありません。受信側もダメです。お耳、最初から空気入ってますね。二重フィルターです。

もうおわかりですね。発信側は喉から肺までを、受信側はお耳を、水で満たせばよいのです。さすれば理論上は可能なんじゃないかと思います。ぼくはやったことないので知りません。そういえば水中で音楽聴ける骨伝導プレイヤーとかありますよね。ちょっと気になります。

 

ここでの脱線は

・お耳が2つないと音の方向はわからん

・音は空気中じゃなくても伝わる

・なんなら水中のほうが速く伝わる

・でも空気中の音波は水中にまでは届きづらい

・逆もな

みたいなことを言いたかったんだと思います。多分。またいつか芸術のほうに焦点を当てて書き殴る予定です。こういう関心の深い分野だとどうしても長文になってしまうのでいつになるかは未定です。トイレに行きたいので終わります。