音楽って何さ-2.お耳の話

ご無沙汰しております。台風の影響で更新が遅れてしまいました。いやぁ台風さえ来なければちゃんと更新するんですけどね。悔しいなぁ。

気圧の変化に敏感な方は台風の前後とか体調悪くなるっていいますね。いわゆる気象病ってやつです。せいぜいお大事になさってください。

この気圧の変化、人間は内耳で感知してるんですよ。エレベーターとかで耳キーンってなるやつですね。アレ耳抜きしすぎはダメですからね。鼓膜破れちゃいますからね。

 

あっ、そういえば音を電気信号に変換してくれるのも内耳にある蝸牛です。自然な導入に読者も思わずニッコリですね。うずまき管とかいうやつです。昔、加藤先生に教わりました。最初から蝸牛って教えろよな。混乱するだろうが。

このへんでなんやかんやして脳にいくんです。要は蝸牛までちゃんと振動が伝わってればそれは音として知覚されるのです。骨伝導イヤホンとかはつまりそういうことです。まともに書いてると記事に収まらないので、気になる人はその目の前の端末でも使って調べてください。調べたくないよ、まだ習ってないよという人は授業で習うのを楽しみにしててください。多分小学校卒業までには学べます。

ちなみに、協和音や不協和音を判別するのもこの蝸牛での処理段階です。音楽的な処理も意外とこの段階、脳の手前である程度済むのです。臨界帯域とかが関わってくるやつですね。このへんは授業ではやらない内容かと思います。ぼくが小学生の頃は教えてもらえませんでした。ゆとりだからね。参っちゃうね。

 

ここまではいいでしょう。いいとします。

どうやらこの蝸牛、人種差、育った環境による個人差もほとんどないらしいのです。つまり、一定の音楽的処理までは、人類単位で普遍性を持つということです。こいつぁワクワクです。盲点オブザワールドです。なぜ今までこのことを調べなかったか悔やまれます。今知れてよかった。これで我が子を、誕生から不協和音しか聴かせない実験体にする計画も、必要なくなるということです。不幸な生い立ちの人間が1人減ったということです。ギリギリセーフです。無知は罪です。子ども作るかわかりませんけど。

 

こんなにも頼りになる内耳です。内耳様々ですよ神。しかもこの振動を電気信号に変えるメカニズム、科学的に再現されてます。これを利用した、難聴の方向けの人工内耳とかあるんですよ。会話なんかは普通にできちゃうみたいです。しゅごい。

まだ音楽を楽しんだりするのは技術的に難しいみたいですけどね。装着されてる方のご意見やら論文やら見てると、音色とか音程の判別は難しいそうです。昔から覚えている曲は歌えても、新しいメロディを覚えるのは難しいと。記憶に頼った音楽しか再生できないってことですね。「音楽を正常認知できない状態」を、色んな方が様々な表現で書き綴っておりますが、どれも想像すると恐ろしいです。

先々、音楽的認知も不自由ない人工内耳ができることを願うばかりです。みなさんも技術の進歩を見届けるまでは大事にしましょうね、耳。

平家の怨霊に狙われる可能性のある人は特に気をつけてくださいね。お経書き忘れないようにね。小粋なジョークですね。寝ますね。